68年の歴史と信頼を礎にAI時代を勝ち抜く 大阪から世界へ、コンテンツIPスタジオ実現への挑戦【株式会社ラジオ大阪 代表取締役会長 加藤順彦インタビュー】

DONUTSは2021年7月に大阪放送株式会社と資本業務提携を締結し、ラジオ番組『サクラバシ919』ではラジオ放送と同時にライブ配信&動画アプリ「ミクチャ」で映像生配信を行うなど、インターネットメディア中心の若年層を含む幅広い世代へのリーチにも積極的に取り組んでいます。

大阪放送株式会社は、2025年1月に株式会社ラジオ大阪に社名を変更、さらに2025年10月にはコーポレートカラーを「赤」から「みどり」へ変更して、「寄り添い、共に成長する」姿勢を新たに変革期を迎えています。

そこで今回は、2025年8月に代表取締役会長に就任した加藤順彦にインタビューを行いました。

【プロフィール】
株式会社ラジオ大阪 代表取締役会長 加藤順彦
1967年、大阪府生まれ。関西学院大学在学中の1986年に学生企業・リョーマの創業に参画。1989年にはダイヤルQ2事業のダイヤル・キュー・ネットワークに参画。
1992年にインターネット広告会社「日広」(現:GMO NIKKO株式会社)を創業。 2008年に社長退任後は、シンガポールを拠点に東南アジアのスタートアップ投資や起業家支援を行うなど、エンジェル投資家として活躍中。2025年8月、株式会社ラジオ大阪 代表取締役会長に就任。

公式ブログ:https://katou.jp/

目次
  1. ラジオ大阪 代表取締役会長就任の経緯を教えてください
  2. ラジオ業界の変化と、ラジオ大阪の強みについてどのように考えていますか?
  3. 在阪メディアとして果たしたい役割や、実現したいことはありますか?
  4. 【Quick!ラジオ大阪 いざ一新】に込められた想いをお聞かせください
  5. ラジオ大阪が求める人物像を教えてください
  6. ラジオ大阪に興味をお持ちの若い世代にメッセージをお願いします

ラジオ大阪 代表取締役会長就任の経緯を教えてください

昨年の春、シンガポールにいた私の元に、DONUTSに勤めている20年来の知人から連絡がありました。当時、DONUTSはラジオ大阪の筆頭株主として試行錯誤しており、相談を受けた私は、すぐに日本でDONUTS代表取締役の西村さんと直接話をしました。

生まれ育った大阪に貢献し、ラジオ・出版・そしてAIやインターネット技術を掛け合わせて新たな価値創造を目指したいと考え、会長就任を決意しました。

家業である丸1グループが80周年を迎え、事業を継承する次世代へのメッセージとなる事業を模索していた中でいただいたお話にご縁も感じましたし、一緒に音声事業や出版事業をしている仲間が背中を押してくれたことも大きかったですね。

ラジオ業界の変化と、ラジオ大阪の強みについてどのように考えていますか?

AIによって、インターネットの台頭以来、30年ぶりとなる大きな革新の波が世界中に同時に押し寄せています。しかし、ラジオ業界はradikoが出てきたぐらいで、インターネットによる大きな構造変化はこの30年でほぼありませんでした。

情報の効率化・短縮化が加速するAI時代だからこそ、AIでは実現できない人間味のあるトークやライブの価値が再評価され、リスナーとの絆を一層深める音声コンテンツの可能性が見直されるのではないかと考えています。

音声の生成技術は急速に発展しており、本人ですら真偽の判断ができない偽情報の拡散が懸念される中、70年近い歴史を持つラジオ放送局としての「社会的な信頼」こそがラジオ大阪の最大の資産であり、これからの時代に求められるブランドになると考えています。

在阪メディアとして果たしたい役割や、実現したいことはありますか?

ラジオ大阪には、大阪、そして関西の近未来の可能性、文化、経済、暮らしを前向きに楽しく正しく報じるメディアとしての役割があります。

インバウンド需要に沸く日本ですが、東南アジアを中心に大阪は人気の渡航先として注目されており、大阪・関西万博も追い風となり、大阪に関心を持つ人は世界中に増えています。

そんな中、ラジオ大阪では「Dailyラジオ大阪」の配信を開始しました。平日朝9時から17時までの生放送をAIで要約してまとめた新しいラジオの形です。YouTubeやSpotifyを通じて世界中に配信することで、大阪に住む人はもちろん、訪日客、さらには世界中の大阪に関心がある皆さんに、大阪の最新の話題を母国語で提供することを目指しています。

将来的には新たなインバウンド層や多様なリスナーをターゲットとした広告媒体として確立させ、世界に向けた新しいメディアビジネスとして展開予定です。

また、近年では都道府県をまたいだ大規模な経営統合や、系列の異なる局の合併など、これまでになかった変化が放送業界に起きています。これからは先んじて変革を実行したものが勝ちだと考えていますし、ラジオ大阪にも新しいことに積極的に挑戦する土壌が整ってきました。

【Quick!ラジオ大阪 いざ一新】に込められた想いをお聞かせください

FMの周波数「91.9」とAMの周波数「1314」にかけて、スピード感を持って新しいラジオ大阪が変わっていく願いを込めた新キャッチコピーです。

世界中が大きく変化していく中、ラジオ大阪にはリスナーやクライアントをさらに増やす努力が必要です。そのためにスピード感を持って新たな挑戦に取り組む姿勢を、このキャッチコピーで社内外に広くお伝えしています。

私はラジオ大阪を単なる放送媒体ではなく、大阪のラジオ局であることをアイデンティティに、コンテンツ制作とIP開発を行う「コンテンツIPスタジオ」へ転換させ、クライアントのブランディングやリクルーティングなどに活用できるソリューションを提供したいと考えています。そのために管理部門の仕組みや営業体制の変更にも着手しています。

「なんとなく聞いていると、新しい発見やきっかけと出会える」のがラジオのいいところです。クライアントには、知名度の向上などに、ラジオ大阪のブランドをぜひ活用していただきたいです。

既存の枠組みに縛られず、新しいシステムや手法を導入することで、他局からも注目されるような先進的なラジオ局へと変革を進め、変化の激しいこの時代にも対応できる組織を目指します。

ラジオ大阪が求める人物像を教えてください

ラジオ大阪でやりたいことは「ONE TEAM」です。社員が信頼しあい、全員が全力で仕事に向き合っている状態で、一人ひとりが主人公として責任を持ち、お互いに協力しあう組織文化を醸成したいです。

具体的に求めている人物像については、ラジオ大阪 取締役 東京代表の吉野達也よりお話しします。吉野は他局でもプロデューサーとして数々の人気番組を手がけるなど、ラジオ番組制作の現場を熟知している心強い存在です。

吉野達也(写真:左)、加藤順彦(写真:右)

吉野:
ラジオ大阪は今年68周年を迎えます。この先の80周年・100周年を視野に、クライアントの課題や要望に対して有益な情報を提案し、一緒にコンテンツを作り上げるコンテンツセールスプロデューサーを求めています。

ラジオや音声コンテンツに興味をお持ちの方、こんなことをしたら面白いのでは?と想像力を働かせることができる方、なんでも面白がってくれる方や関西で仕事をしたい方は向いていると思います。

AIの時代、興味さえあればなんでも知ることができます。興味をもって調べる好奇心の強さが一番重要かもしれません。世の中のあらゆることに興味関心を持ち、自分の引き出しを増やそうとしている方と一緒に働きたいですね。

もちろん、主体性を持って頑張っている人が正しく評価される成果連動型の評価制度で、閉塞感を打破する体制も整備しています。

ラジオ大阪に興味をお持ちの若い世代にメッセージをお願いします

夢を持ってどんどん挑戦し、殻の外に出て貪欲に知識を得てほしいです。自分の意思で実行したことが自分の血肉となり、それが次の行動の基になります。若きはチカラです!

自分がいてもいなくても変わらない環境に身を置いていては面白くありません。自分が主人公となり、ラジオ大阪の「ONE TEAM」の一員として、ぜひ一緒にスクラムを組みましょう!

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